きりかノート 3冊め

おあそびプログラミング

第47回 Cocoa勉強会に行ってきた

会場は新宿伊藤ビルの貸し会議室。花園神社の近くで、小中学校の教室みたいなおもしろ部屋。

以下発表など。

NSURLConnectionのデリゲートメソッドと認証

NSURLConnectionを使うときの認証の話。

今回の話題は主としてHTTP/HTTPSについて。デリゲートで認証処理を制御できるんだけど、実際にどう使うかの手順など。

  • SSLも認証のひとつで、デリゲートで制御できる。
  • SSL上で認証を行う場合は、2回認証を行うことになる。
  • 信頼されない証明書(いわゆるオレオレ証明書)を通すようにすることもできる。
  • NSURLConnectionのエラーはTCP/IPレベルのエラー。HTTPのエラーはresponseの取得後にstatusCodeを見る。

簡単にやるならASIHTTPRequest使えばいいよねー、というミモフタもない話も。

iPadの企業への導入などなど

AppStoreで販売するような一般向けのアプリ開発でなくて、企業にiOS機器を導入する話。

  • SIベンダーとベンチャーの文化のちがい
  • iPad vs Android
  • 実際の導入事例などなど(社内システムのクライアント、営業支援、…)
  • Active Directryで構成された企業内にiOS/Android機器を導入する際の手法とかモデル
  • App Store Volume Purchaseで今までアプリ配布でやりづらかったところが解決するかも。

参加者でも似たような仕事をしてる人も多いみたいで、けっこう話も盛り上がったり(自分はそういうのでないので「へえー」という立場)。MDMでできることやデータの暗号化、 Apple|iOSの制約を納得してもらう苦労、などなど。

あとで勉強会のMLでも話があったのでちょっとVolume Purchaseについて補足。アプリケーションを顧客に提供してインストールする場合は顧客企業がEnterprise Developer Programに入る必要がある。これってどう考えても手間なわけ。裏技としてアプリのギフトを使うというのもあるけど、やっぱおかしい。Volume Purchaseが導入されるとこのへんの問題が回避できそう、ということみたいです。(ぜんぜん知らないので伝聞調です)

WindowsがちがちのActive Directry|Exchangeな感じの企業システムってそれなりによく出来てて、iOSAndroidだとその中に組み込むのにいろいろ準備が必要。Windows 8タブレットが発売されたときけっこう企業導入のシェアはとれるかもねーという話もありました。どーなるんでしょーかねえ。

メモリ管理について

Lionで導入されたARC(Automatic Reference Counting)のドキュメントのまとめ。

個人的な感想なんだけど、GCは重かったてことなのかなあ。llvm+clangを手にした事でハードウェアの性能向上とは別にコンパイラ側で高速化するアプローチをこういう方法でとったてのはちょっと意外だった。clangのrewrite機能に実用的な出番があったこともなんかおもしろい。

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